2021.11.02
TOYOTAランドクルーザーに当社の新開発製品が採用
フタバ産業株式会社(本社:愛知県岡崎市、社長:吉貴 寛良)は、排気系部品や車体・外装部品を開発し、トヨタ自動車株式会社から発売された
新型ランドクルーザーに採用されました。
今回新たに開発した製品
・省スペースの中で静音化とエンジンの高出力化に貢献する「クラムシェルマフラー」
・ディーゼルエンジンの環境性能向上に貢献する新開発の「排ガス後処理装置」
・世界中の過酷な環境下に対応した新開発の「エンジンアンダーカバー」
これら新開発製品の他にも、ボデー部品等、持続可能な社会の実現を目指した製品が採用されています。
当社は、これからも環境・社会課題の解決を目指し、培ってきた「技術開発力」と「モノづくり力」を活かして、「安全・環境技術」を提案し、
モビリティをコアに社会へ貢献していきます。
今回新たに開発した製品
■排気管
軽量化のための車体フレーム構造の変更に伴う、省スペース化に応える中で、高性能化を実現した4分割構造のクラムシェルマフラーです。
4分割化により車両スペースに効率よくマフラーを搭載し、消音容量を確保することによりランドクルーザーの高出力エンジンにおいても静音化に貢献しています。また、クラムシェルマフラーの合わせ部分の溶接構造を工夫することにより、従来品より使用する材料を低減し、軽量化・低コスト化に貢献しています。
■ディーゼルエンジン用排ガス後処理装置(DPF、SCR)
「高出力」と「優れた燃費性能」を両立させた新規ディーゼルエンジン開発に貢献した排ガス後処理装置
です。
新たな排ガス浄化性能として、ロストワックス製法※による一体化構造による省スペース対応により、
V型エンジンのバンク内に触媒を搭載することが可能となり、触媒の早期活性化を実現しています。
また、同製法による整流板の一体構造化により、排ガスの流れの最適化に貢献しています。さらに、断熱材付きインシュレーターをフローティング構造にし、伝熱を防ぐことで触媒保温性能を向上させました。
※ロストワックス製法...ロウを利用した鋳造方法の一種
■エンジンアンダーカバー
ランドクルーザーの本質である「信頼性・耐久性・悪路走破性」の進化に貢献し、世界中の過酷な環境下に対応した新開発のエンジンアンダーカバーです。
素材に繊維強化プラスチック※材を使用し、軽量化と高強度を両立させエンジンを保護するとともに、走行風を利用するダクト機構を採用し、デファレンシャルギアを冷却しています。
また、高機能中綿素材の吸音材を使用し、エンジン音や駆動音といった車外騒音の放出防止をしています。さらに、従来構造より凹凸を減らし、下面のフラット化および側壁追加によりフロア下の空気整流性向上に貢献しています。
※繊維強化プラスチック...プラスチックにガラスなどの繊維を混合させ、強度を高めた複合材料