基本的な考え方
- 1.オープンでフェアな最適調達
- 仕入先様選定は安全・品質・納期・原価・技術・SE力・SDGs・情報セキュリティへの取り組みについて、期待値を明確にして、その達成成果等を正しく評価します。
- 2.グローバル/SDGs視点で捉えた戦略調達
- お客様のモノづくりや新技術/工法に対応するため、現地仕入先様を積極的に活用し、調達基盤を強固にするとともに地域社会に貢献します。
- 3.相互信頼に基づく継続的取引
- 長期的な取引を前提に、双方向コミュニケーションや支援を通じ相互繁栄とともに、サプライチェーン全体の競争力向上を目指します。
サプライチェーンとのパートナーシップで共にチャレンジ
車の電動化、カーボンニュートラルやSDGs活動への取り組みの必要性の高まり等、社会の環境変化が激しい中、仕入先様を含めたサプライチェーン全体でこの変化に対応すべく、あらゆる施策を考えていきます。そして、仕入先様ご自身でもこの難局へ対応できるよう様々な機会を提供していきます。
フタバの調達の基本的な考え方、方針、マインドセットをグローバルに展開/共有しながら、調達機能が中長期目線で目指す姿を描くグローバルOne Team Purchasing 活動を進めています。ガバナンス、仕事の質、効率を担保した最適な仕組みを運用し、各地域での自立的なオペレーションと共に全体最適にて将来を見据えた戦略的な調達を実現することを目指します。
仕入先様との信頼関係の構築
期待値活動
「調達方針説明会」を開催し、当社の年度方針、取り組み項目、目指す方向性を説明するとともに、期待値活動を通じて仕入先様個社ごとの安全、品質確保、安定供給、原価等の具体的な活動と目標を共有し、相互理解を深め、長期的な信頼関係の構築を目指しています。また、優秀な成績を収めた仕入先様を称え表彰しています。
コミュニケーション活動
2023年度より毎年3月、9月を「価格や課題についての協議月間」と設定し、環境変化の激しい労働環境や物流問題について個別コミュニケーション活動を行い、仕入先様の困りごとに寄り添い、解決に向けた取り組みを推進しています。さらに、経営者懇談会を実施し、様々な経営課題について意見交換、情報共有等を通じてパートナーシップの強化をはかっています。
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調達方針説明会(WEBライブ開催)
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経営者懇談会
当社は、内閣府および経済産業省などが参画する「未来を拓くパートナーシップ構築推進会議」の趣旨に賛同し、2022年4月に「パートナーシップ構築宣言」を公表しました。
社内活動の拡大による協働・競争力強化活動
社内の改善活動報告会である「現場品質改善確認会」、「生産部門会議(現場改善、CN 改善事例)」に仕入先様も参加いただき、サプライチェーン全体での競争力強化に努めています。新たな活動として、安全・品質体感教育、情報セキュリティセミナー、健康経営セミナー等を実施しており、今後もこうした「協働」を拡大していきます。
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生産部門会議参加
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安全・品質体感教育
協力会活動や人材育成
2024年度より協力会活動の一つとしてテーマ研究会を発足し、「仕事のやり方/働き方改革」、「カーボンニュートラル」、「提案力向上」等テーマ別の勉強会を実施し、仕入先様同士の相互研鑽を進め、全員活躍を目指した組織づくりを目指しています。
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協力会講演会
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省エネ道場
調達におけるサステナビリティへの取り組み
「フタバグループ環境憲章」および当社の「環境方針」に基づき、環境にやさしい持続可能なサプライチェーンの実現に向けて、お客様と仕入先様を含めたサプライチェーン全体の中で、SDGsの理念に基づいた取り組みを推進しています。
将来に向けてのSDGs調達基本方針
- 1.SDGs(特にESG)課題や取り組みをサプライチェーン全体のパートナーシップの主要活動と位置付け、情報共有・現状把握、相互研鑽や進捗確認を行います。
- 2.課題の実行への働きかけやサポートおよび協働を行います。
- 3.将来的にはパフォーマンス評価ならびに発注先の選定プロセスにSDGs課題への取り組み姿勢と結果を織込んでいきます。
仕入先サステナビリティガイドライン/グリーン調達ガイドラインへの取り組み
事業活動の持続可能性への取り組みとして、「仕入先サステナビリティガイドライン」、「グリーン調達ガイドライン」を策定し、仕入先様へ期待を伝え、相互理解と信頼関係を築き、活動を推進しています。
「仕入先サステナビリティガイドライン」は、不法の移民/ 児童労働や強制/ 過度な労働の禁止・人権擁護や平等の概念・従業員との相互対話、ハラスメントの禁止やダイバーシティ&インクルージョン、安全で健康な労働環境の最優先、能力や技能の改善取り組みや人材育成の風土醸成の実現等多様な観点での課題や考え方を、サプライチェーン全体で推進することが必要という考えのもと策定されています。
「グリーン調達ガイドライン」においては、フタバグループ環境憲章および環境方針に基づき、環境にやさしい持続可能なサプライチェーンの実現に向け、法令の遵守、化学物質の管理、CO2排出量の削減、資源の効率利用、水環境インパクト、自然共生社会の構築等に関する取り組みを推進しています。
カーボンニュートラルへの取り組み
重点項目として仕入先様とともに、CO2排出量削減に向けた中長期的な削減計画を共有し、脱炭素社会の実現に向けて取り組んでいます。
2022年度までに仕入先様各社にて総排出量の把握ができるようになり、2023年度は、削減の切り口を具体的に「見える化」すべく、仕入先様の各設備の電力量の測定支援を実施しました。また、省エネに関する改善事例の提供の場として当社の「省エネ道場」に仕入先様にも参加いただき、CO2排出量削減に関する知識を拡げる活動を行っています。
その他、当社の取り組みやお取引先様からご提供いただいた好事例をWEB 上で仕入先様にも展開し、取り組みの強化に努めています。
人権尊重、責任ある鉱物調達(紛争鉱物)への対応
「フタバグループ人権方針」に基づいた人権に配慮した事業活動を行うために、仕入先様に定期的な自己評価、是正のための取り組みを継続的に要請しています(2023年度は127社)。当社の人権方針へのご支持をいただくため、労働者の人権に焦点を当てた覚書を締結しました。また、責任ある鉱物資源・原材料の調達についても、サプライチェーンにおける重要な問題と認識しており、定期的に、グローバルで紛争鉱物や拡張鉱物の使用状況調査を実施しています。
新規仕入先様へのリスクアセスメント
新規に取引を開始するサプライヤーについては、取引の必要性、リスク他、確認項目を社内規定として定め運用しています。財務状況、技術能力、価格、IATF16949やISO9001等の品質マネジメントに関わる認証の取得状況他の項目を評価した後、監査により、管理能力を評価した上で、取引開始の可否判断を行っています。
従業員教育・研修
フタバの従業員一人ひとりが、仕入先様をパートナーとして尊重し、公正で誠実な調達活動を推進できるよう、e-ラーニングやアンケートの実施/分析を行い、仕入先様とのパートナーシップの更なる強化を目指して、調達部員にだけでなく生産部門を含めた幅広い従業員に対して教育を行っています。また、下請法をはじめ、各種法令遵守に向けた教育、調達業務に必要な基本姿勢・基礎知識等に関する教育を調達機能従事者に継続して実施しています。