人材戦略

全員活躍で未来を拓き、価値提供を拡大していく

グローバルガバナンスの向上に向けた人材マネジメント強化の取り組み

1.人材戦略に関する外部環境の変化

事業環境の大きな変化により、フタバグループの人材戦略も大きな転換期を迎えています。生産年齢人口の減少や人材の流動化加速により、企業間の人材獲得競争が激化し、キャリアや働き方に対する価値観も多様化しています。フタバグループでは、BEV化の進展やカーボンニュートラル対応等による競争の激化、経営戦略の変化、そして先進技術の広がりにより、事業および業務プロセスの変革への迅速な対応、お客様や社会の期待を超えるソリューションを創造できる人材のスキルや能力のアップデートが求められています。そのため、フタバグループは働きがいを高めることで人材を確保し、一人ひとりの力を引き出し、その力を活かす組織力の向上を目指すために、新たな人材戦略の立案や人事施策の実行が必要だと考えています。

2.人材に関する基本的な考え方「全員活躍」と人材課題

「人材」に関する基本的な考え方として「全員活躍」を掲げました。一人ひとりが自身の能力を10%、20%伸ばし、働きがいをもって活躍できれば、会社全体では大きな力となります。そのための障害を取り除き、働きがいを向上させるために「人事制度改革」を行い、成長をサポートするために「人材マネジメント改革」に取り組みます。

1.人事制度改革 全員が働きがい(働きやすさ・やりがい)を持てる職場環境づくり

一人ひとりが自身の考えや能力を最大限に活かすためには、働きがいを感じ、強みを発揮しやすい職場環境で働くことが大切です。現状では、縦割り組織の職場風土や、ともすれば、長時間働くことを高く評価しがちな価値観が残っているため、多様な人材の強みや考えが活かし切れず、フタバ従業員の働きがいを高めることができていないことが課題だと認識しています。したがって、心理的安全性を高め、柔軟な働き方を提供することで、多様な人材の考えや能力を活かしやすい環境・風土を整備する必要があります。そこで、私たちは、安全・健康、DE&I、人権尊重、公平なルール・制度づくり、働きやすい職場づくり等に向けた取り組みを進めることで、働きがいを高め、一人ひとりが公平にチャレンジしやすい土台づくりを進めていきます。

2.人材マネジメント改革 一人ひとりの成長をサポートし、成長実感を高める人づくり

事業および業務プロセスの変革や、社会とお客様の期待を超えるソリューションを創造するためには、組織間の連携強化や多様な人材の活躍が必要です。しかし、現状は、人材の社内流動性と人材育成への取り組みが不十分であると認識しています。特に、製造現場においては、単一工場、単一職種の作業経験者が多いため、多能工化への計画的な育成が必須です。また、部署によっては、業務の属人化により、役割・業務の標準化が遅れ、人材の育成スピードが鈍化しているケースがあります。そのため、全体最適と中長期的な視点を持ちながら、多様な人材を採用し、各機能で戦略実行に必要な人材像を特定、計画的に育成する取り組みを始めています。これにより、人間力と実行力のある人材を確保し、さらなる活躍を支援していきます。

全員活躍で未来を拓き、価値提供を拡大していく

人材戦略の推進体制と進め方

人材戦略会議

人材戦略の実現に向けて、経営トップを出席者とする「人材戦略会議」を月1回以上開催し、経営戦略達成に向けた人材マネジメント戦略、人事制度改革に関する具体的な課題や施策について、共有、議論するとともに、進捗状況のモニタリングを実施しています。これらの活動は、CSO(Chief Sustainability Officer)を責任者とし、国内外グループ各社の拠点長、人事機能と連携を取りながら進めています。

グローバルガバナンスの向上に向けた人材マネジメント強化の取り組み

  • フタバグループでは、日本本社の本部長以上のメンバーで構成される人材戦略会議を運営し、グループ全体の経営に適した組織のあり方、グローバルガバナンス上の重要ポストを担う人材の選抜と育成を進めています。また、地域ごとに各社の経営幹部をメンバーとしたRSC(Regional Succession Committee)、LSC(Local Succession Committee)を開催し、各社のサクセッションプランを企画・実行し、現地人材の計画的な育成に努めています。また、RSC、LSCで議論された内容は人材戦略会議と共有し、重要ポストへの現地人材の計画的な登用をはかっています。
  • グローバルガバナンスの向上に向けた人材マネジメント強化の取り組み

人材マネジメント戦略の検討プロセスの全体像

戦略の実現に必要となる人材の維持・獲得に向けて、以下のプロセスにて、人材に関する課題を特定し、課題解決に向けた対応策を検討、実行していきます。

人材マネジメント戦略の検討プロセスの全体像
STEP1で特定した求める人材像