基本的な考え方
当社では、人材育成方針を「人材マネジメント戦略を実現する教育の機会、仕組みを提供し続ける」とし、人材育成のサイクル(目標設定・役割付与 → 能力・成果発揮 → 評価・フィードバック)を継続して回し、その支援としてOJT、OFF-JT(各種研修)、育成ローテーション(職場異動)を実施しています。また、階層ごとに求める人材像を定義し、その能力を習得するための教育を実施するとともに施策の拡充をしています。
人材育成のサイクル
教育体系図(単体)
教育体系に基づく教育投資額(単体)※事技系職場での個別教育を除く
年度 | 2020 | 2021 | 2022 |
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教育投資額(百万円) | 138 | 136 | 148 |
グローバル人材の育成強化
フタバグループでは、日本を除く世界8ヵ国に15社のグループ会社を有し、グループ全体では1万人を超える多様な国籍の人材が働いています。このようなグローバルなビジネス環境において、社員全体の英語力を向上させるための施策を展開しています。
自己啓発コンテンツの提供や、勤務時間内に短期集中で英語を学ぶ研修、ローカルスタッフとのオンライン会議を想定したロールプレイ型の研修等を実施し、グローバル人材の育成に取り組んでいます。
また、若手人材を海外子会社に一定期間派遣する「海外トレーニー制度」を設けています。ローカルマネージャーのもとで海外でのビジネス慣習、グローバル視点、英語でのコミュニケーション力を培うことを狙いにしており、将来のグローバルフタバをけん引する人材の育成を推進しています。
デジタル人材の育成
TQMとデジタル技術を組み合わせ、スピード感をもって「仕事のやり方を変える、業務プロセスをスルーで変える」ことができる人材の育成を推進しています。
全社のDX 推進力強化に向けた経営層やマネジメント層への教育を始め、業務でのデジタルツール活用やシステム導入等による改善を通した育成、ローコードアプリ開発やデータサイエンス等の教育を推進し、デジタル人材育成を加速させています。
全体最適な業務プロセスの再構築を加速させ、高付加価値業務にシフトできるよう全社で取り組んでいます。
デジタル人材教育体系
取り組み内容
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- 動画コンテンツ、漫画およびe-ラーニングを活用した理解教育
- 展示会等、実例を用いた体験型学習
- 業務アプリのユーザー開発推進
- プロセス変革を目指した企画教育とデジタル化企画の立案/推進
- プロジェクトチーム活動によるシステム導入を通じたOJT
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©COMIC LEARNING
漫画による理解促進
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DX展示会
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ものづくり人材の育成
生産現場のものづくり力(高い生産性、品質確保、原価低減等)を高めるために、技能職一人ひとりの技能向上に取り組み、ものづくりに強い人・職場づくりを推進しています。
ショップ別研修(保全ショップ)
2022年3月より、製造現場の実作業ごとに分けたショップ別研修を開始しました。研修では、現場で経験を積んだ高技能者が直接指導者となり、原理・原則を実機で学べる環境を整えています。現在は保全ショップの基礎教育4講座の実施ですが、今後、順次拡充していきます。
ものづくり研修センター
研修
ものづくり研修センターは、ものづくりに強い人・職場づくりや、固有技能に卓越した匠の育成を目指し2010年に開設しました。安全・品質や各階層の役割に関する集合研修、コア技術となるプレス、溶接等の技能向上や資格取得等の特別研修を実施し、人材育成に務めています。
フタバ技能大会
- 技能職人材育成の一環として「フタバ技能大会」を開催しています。グループ会社も含め、毎年約60名の選手が、板金・溶接・電気・検査の4競技で、工場大会を勝ち抜き、全社大会で技能を競い合います。当日は総勢200名の職場上司や同僚も駆けつけ、熱いエールを選手に送っています。
マネジメント人材の育成
人的資本向上には各職場でのマネジメントの強化が最優先と考え、管理職を対象にマネジメント研修を実施しています。この研修では、一人ひとりが業務のPDCAサイクルを回し、効果的、効率的に成果を出すためのマネジメント方法、実用的な仕事の"形"ツール(例:報・連・相の形、再発防止の形、等)の活用方法を学びます。この手法は「フタバ流仕事の進め方」として事技系職場で実践しています。
また、マネージャーの役割に基づき、ミッション、ビジョンの明示から職場風土の醸成まで体系立てて要点を学んでいます。上記に加え、2022年度は若手社員とのコミュニケーション時のテクニックをピックアップし学習しました。